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叡尊さん


座禅とは何たるかという事に少しでも触れたくて、 三井記念美術館で催されている「奈良西大寺展」に行ってきました。 西大寺の創建1250年を記念し、寺宝を一堂に展示したこちらの展示。 吉祥天立像が間近に見られるとあって平日にもかかわらず大賑わいでした。 西大寺中興の祖 興正菩薩叡尊 荒廃していた西大寺の復興に尽くした叡尊のビハインドストーリーも知ることの出来るとても良い展示でした。 そんな中で、気になったお話が 叡尊は鎌倉期に戒律復興を唱え、宇治川一帯を幕府公認の「殺生禁断の地」と禁漁区としたため地元の漁師さん達は漁をやめさせられたそうです。 これだけを聞くと昔学校で習った生類憐みの令など、なぜそこまで?という発想になってしまうのですが、これにより生活が窮困した漁師さん達に対し、叡尊律師は漁にかわる生活の糧としてお茶の栽培を勧めたそうです。 当時の漁師さん達はいきなり強制的に稼業をかえさせられ、幕府に抗議などしたそうですが、実はこれが日本でも有数の高級茶葉の産地「宇治のお茶」を生むきっかけになったそうです。 当時の漁師さん達に話を聞いたら、いやいやいや‼︎となりそうですが、日本におけるお茶の普及を担ったお方「叡尊」さん とても興味深いお方です。 小苦樂でも先週から、お抹茶体験セットというお客様がご自身でお茶を点てられるメニューが始まりました。 小苦樂も平成の末にお茶の普及に一役かって出られたらそれはとても幸せなことですね。 ぜひ、皆さんご自宅でもコーヒーを楽しむようにお抹茶も気軽に楽しんで見てください。 

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