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ドアの向こう


「きっと好きだと思うよ」

と、連れていかれた場所

朝の6時前。

眠い目をこすりながら、電車に揺られる。

早起きしたんじゃなくって

ずっとずっと、眠らずに話してたら

朝が来てしまっただけなんだけれど。

open 6am - 18pm

お店の人も眠そうな朝6時ちょっとすぎ。

みんなブラックコーヒー片手に

本やら新聞やら、タバコやら、、

白い壁に、真っ赤な棚、

歌詞のない歌が流れて

たまになるトースターの音。

なんか、

不思議なとこだなー

と思いながらコーヒーを飲む。

隣に座ってる女の人は

ずーっと、ずーっと絶え間無くタバコを

吸っていて、

不思議の国のアリスに出てくるイモムシに

見えてきた。

コーヒーを2杯飲んで

本棚に置いてあった詩集を読んだら

すっかり不思議な空間に慣れてしまった。

ドア一枚で

こんなに空気が変わるって、面白い。

とある、不思議な朝のお話でした。


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