top of page

かえる場所


ある日突然、母のよく作ってくれた 春雨サラダが食べたくなった。 連絡をすると、 実家でとれたお野菜とともに 手書きのレシピを送ってくれた母。 書いてあるのは材料と、手順のみ。 分量は記載なし。^ - ^笑 なるほど、適当さは母譲りなのか、、 と思いながら そそくさと作りはじめる。 野菜を切るときの 包丁と、まな板のおと。 「あれ、懐かしい音がする。」 突然小さなときの記憶が よみがえってきました。 夜まで働いて、 遅くに帰ってきたお母さんが すぐに台所に向かう。 目に入るのは、 エプロン姿のお母さんの後ろ姿と、 リズムよく聞こえる包丁の音。 あんなに早く切って、よく 手を切らないなぁ〜と いつも、思っていたなぁ。 母のレシピをもとに 自分がキッチンに立ち、野菜を 切っている音を聞いて 台所にたつ 母の姿を思い出して、自然と頬が緩みました。 分量が分からないので 味の記憶を辿りながら味付けをして、 出来た春雨サラダは 母の味に似ている。 けど 、、 やっぱり、お母さんの春雨サラダの ほうが美味しいな〜。 家族揃って 一緒に食べる、あの時間も 料理の美味しさの記憶の 一部なのかもしれません。 帰る場所が在る、 帰りを待っていてくれる人が居る というのは 幸せなことだと 離れて始めて気付くこと。 

そこに居てくれて、有難う。^ - ^ 


最新記事
アーカイブ
bottom of page